チェーホフの「かもめ」観劇記

タレント事務所のFMGは、アダムランバートLOVE!の社長をはじめ、スタッフの方たちと長いこと仲良くさせていただいている会社です。

そのFMGが創立60周年(これはすごいです)記念公演でチェーホフの「かもめ」を上演する、と聞いたのは数ヶ月前のことでした。「チェーホフ」も「かもめ」も、名前は聞いたことはあるものの、本を読んだことも芝居を見たこともなく話の筋をまったく知らない、そんな私にとっては「なんか難しそうな話」でハードルが高い。でも、その割には、上演予定を聞いたときに「へー、そうなんだ。芝居っぽいからFMGっぽいかも」と意味不明なこともアタマに浮かんでいました。

今までの「かもめ」と全く違うタイプの、おもしろい芝居になる、事前に本を読んでいなくてもストーリー展開についてこれる。という確約をいただき、それでもまだハードルが高いなあ、と躊躇していたら、あっという間にチケットが完売。

手に入らなくなると俄然行きたい気持ちになるのが人の常で、うー、と残念がっていたらラッキーにも月曜日(店の定休日)の最終日に追加公演が決定し、即予約して行ってきました、アサヒ・アートスクエア in 浅草へ。

100年以上前のサンクトペテルブルクでの初演では、チェーホフの書いた意図があまり理解されないまま上演され、相当不評だったそうですが(”かもめ” そのままですね)、今回の「FMG版かもめ」は、チェーホフが本来意図したであろうものを意識した演出で、チェーホフご本人がこの芝居を観たら、きっと満足するに違いない芝居、とのこと、期待大で着席しました。

どこまでアドリブかわからない前半は、普通の話し言葉で軽妙に進み、なんだオモシロイーと気が楽になり心から一安心。

場面と主役の俳優さんが変わる後半は、ちょっとマジメな ”これがいわゆるチェーホフっぽいのか?” な雰囲気を持ちながら、かつ、ラストシーンの展開は意外な展開で、久々にじっくりお芝居を観たとてもいい時間になりました。

なぜ、いろいろな劇団が毎年のようにチェーホフを上演したがり、人はそれを見に行くのか。実際今年もFMG以外での上演がいくつかあるようです。
私の結論は、話自体のおもしろさというよりも(失礼!)、どの俳優さんがどの役をどの演出で演じるのか。ニーナの役は寺田伽藍さんか、蒼井優さんなのか。それを見比べることによって、はじめてその俳優さんの魅力を知ることができて、そこに観客は魅力を感じるのでは、と思いました。

 

追記。

音楽担当の丸尾めぐみさん、とてもステキでした。衣装を着て舞台のそでに立ち、芝居に合わせていろいろな楽器を奏で、音を出す。かっこいい!
丸尾めぐみ maruo megumi website:丸尾めぐみのウェブサイト

追記の追記。

余談ですが、劇場のお手洗いが先端すぎて、入った途端に蹴つまずく人あり、手を洗う水の出し方がわからない人あり、個室のドアの開け閉めの音が響き渡り、男女別がわかりにくく間違えて入ってしまうひとあり。
でも、それがかえってお手洗いユーザー同士の会話につながり、なかなかおもしろい空間でした。機会があればぜひ。

 

参考資料;

wikiより。『初演は1896年秋にサンクトペテルブルクのアレクサンドリンスキイ劇場で行われたが、これはロシア演劇史上類例がないといわれるほどの失敗に終わった。その原因は、当時の名優中心の演劇界の風潮や、この作品の真価を理解できなかった俳優や演出家にあるともいわれている。』
60の練習 » FMG創立60周年記念公演 「かもめ」追加公演決定!

http://www.fmg.jp/60th/?p=365

FMG創立60周年記念公演「かもめ」 | スケジュール | アサヒ・アートスクエア
http://asahiartsquare.org/ja/schedule/post/1006/