映画感想文、お竜とデルフィーヌ。

久々に映画感想文です。

先日、映画を2本見ました。今回レンタルする時に自分に課した条件は(大袈裟)「見たいリスト」にずっと入れていた作品で、店に在庫があり、2本が似たような作品にならない、の3点。
結果、悩みに悩んで選んだ作品は、藤純子さん(現:富司純子さん)主演の緋牡丹シリーズ第一作「緋牡丹博徒」(1968年) とカトリーヌ・ドヌーブ姉妹主演の「ロシュフォールの恋人たち」(1967年) となりました。


「緋牡丹博徒」は、高倉健さん、若山富三郎さん、そして清川虹子さんなど蒼々たる役者さんたちの若い時のお姿がなんとも楽しく、私は健さんがあんなにしゃべっている姿を初めてみました。藤純子さんのきりりとした動きと九州弁は本当に美しくかっこよく、ストーリーはシリーズ化が決まっている前提の作りで、ラストシーンは「さあこれから」でした。次は名作と呼ばれているシリーズ第六作「緋牡丹お竜」が候補です。

「ロシュフォールの恋人たち」は、「シェルブールの雨傘」の3年後に製作された作品で「急に歌い出す系」のミュージカルです。これが苦手なかたにはお勧めにくいのですが、監督と主役以外の前情報ほぼゼロで見始めたらこれはびっくり。「ウェスト・サイド物語」のジョージ・チャキリスさん、全盛期の出演作はどれも名作(きっぱり)ジーン・ケリーさんら、アメリカンミュージカルの代表選手のみなさんがばらばらばらと贅沢に出てくるではないですか。それもフランス語を話している。(吹き替えではなく本人の声だと思うのですが、どうでしょうか)
主役のドヌーブ姉妹はまったくタイプが違うルックスと役柄なのですが、あのふたりは実の姉妹だそうですね。
そして、ジャック・ドゥミ監督(Jacques Demy)は後に、映画「ベルサイユのばら」を撮っている監督さんでした。と、なんとも発見の多い映画でとっても楽しめました。
ストーリーは、ロシュフォールという街(街を歩く人はたいてい踊っているか、歩くときはステップをふんでいる)を舞台に、数組の恋の片思いのやじるしがすれ違いにすれ違いを重ねていずれ合っていく、というハッピーな映画です。

このブログを書くにあたってちょいと調べていたら、実はこの2作品には共通点が何点もあったのです。
1945年生まれの藤純子さんと、1943年生まれのカトリーヌ・ドヌーヴさん。「緋牡丹博徒」は1968年の作品で当時の藤純子さんは23歳。「ロシュフォールの恋人たち」は1967年の作品でドヌーブさんも当時23歳。お二方ともいわゆる”芸能一家”の出身で、家族にも俳優・アーティストが多く、現在もご活躍中。

ミニミニスカートでくるくる回り足を上げて踊るドヌーブさんよりも、ちんぴらに切られた肩に薬を塗るため、健さんに躊躇しつつも素肩を見せるお竜さん(役名)の方がよっぽどエロチックだったことをお伝えしてこの感想文を終わります。