【読書感想文】『LGBTってなんだろう? 』

本LGBTって

『LGBTってなんだろう?–からだの性・こころの性・好きになる性』(合同出版 本体価格1800円+税)を読みました。

『LGBTへの理解がある大人の存在は、子どもたちの安心につながります。』という巻頭の言葉にあるように、この本はぜひ、子どもの周辺にいる大人、教育関係者や家族の方たちに読んでいただきたい本です。

そして、自分の周りには、LGBTの子どもも、大人もいないから関係ないな、と思った方にも、ぜひ一度は手にしていただきたい本でもあります。なぜなら、LGBTであることを伝えたくてもそれを口にできない人が、職場や学校や親類縁者にいる可能性は、私たちが思っているよりずっと高いかもしれないからです。

『「存在しない」のではなく「自分が知らない」だけ。』どんな事柄に対しても心に留めておきたい事ですよね。

本文では、『8. みんなが使いやすいトイレって?』『10. みんなが受けやすい健康診断って?』『11. みんなが楽しい宿泊行事って?』のように、『みんなが〜しやすい環境』について書かれています。これは『バリアフリー』の考えと同じ。だとすると、その『バリア』とは??? 

「体と心の性が一致していて、好きになるのは異性」という「大きな箱」に収まらないこと。この『多くの人との違い』が『バリア=障壁』なのでしょうか。

そして『25. 自分を好きになったきっかけ』では、『聞いてもらえた』『肯定してもらえた』ことが当事者の自己肯定のきっかけになったとあります。

『否定せず、話しを聞く』。”こんな些細な” 対応で、子どもたちの将来が変わるなら、オトナはもっと、否、オトナだけではなく、人はもっと、自分たちの言動の影響力を自覚するべきだと強く感じました。考え無しの軽い発言の後の「そんなつもりじゃなかった」「そんな意味で言ったんじゃない」という言い訳、どこかで聞いたセリフですよね。

また、LGBTと総称しても、もちろん個人個人で様々です。当事者がこの本を読むことで、いろいろな人がこんな事で困っている事を知り、自分との違いや共感できる点が見つかると思います。「知ること」と「気づき」について考えるきっかけになった、とてもいい本です。ぜひお手に取ってみてください。