映画感想文『KANO 1931海の向こうの甲子園』にマネージメントを見る

KANO映画

1月24日に公開された、台湾映画『KANO 1931海の向こうの 甲子園』を見に行ってきました。

この映画を知ったきっかけは、親しくさせていただいているお客さまのイチオシ映画だったことですが、3時間という上映時間の長さ、歴史物、スポーツ物という3要素に(実はややひるんで)行けたら行ってみようかなという気持ちでいました。

映画.com の解説には『日本統治下の1931年、台湾代表として全国高校野球選手権に出場し、準優勝を果たした嘉義農林学校(通称:嘉農=かのう)野球部の実話を描いた台湾映画』とあり、繰り返しますが、上映時間は3時間と5分。

一般的には、スポーツ物、甲子園、スポ根のイメージがわく映画は、見る人(正確には積極的に見たいと思う人)を選ぶのではないでしょうか。

と、想像し、その点をやや意識してこの映画のお勧めポイントを書いてみます。なぜならこの映画はシンプルな「甲子園を目指した弱小チームの感動スポ根もの」では無く、むしろ「監督である教師が学んでいくマネージメント映画」(お、かっこいい。)と感じたからです。

まず、「ダイバーシティ」。この嘉農野球部は、『日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民の「三民族」の混成チーム』だったそうですが、みんな野球が大好きで仲良くて、チーム内の雰囲気は本当に楽しそう。
野球部外の日本のオトナ達が「そんなんでうまくいくの?」「にほんごわかりますかー?」などとイヤラシイことを言い、揶揄するシーンがありますが、チームのひたむきさとまとまりを目の当たりにして、次第に応援する立場に変わっていきます。

そして、「チームビルディング」。ひとつの目標に向けて各自がそれぞれの力を発揮し、個々の力をチーム力に変えていく。選手の立場からも監督の立場からも、この映画はまさしくここを描いた作品だと思います。

最後に、「リーダーシップ」。永瀬正敏さん演じる監督は、過去の経験を生かしながら、反省しながら、チームに関わり、率いていきます。甲子園の試合に向けて帰国した監督が、ある人と会う場面は印象的でした。

最後にひとつ追加して、「愛」。夫婦、親子、師弟、チームメイト、隣人、町づくり、切ない別れもありますが、このチームを通してみんなが「いろいろな愛」を感じたのではないでしょうか。私もなにかいい気持ちになって劇場を後にしました。

野球のシーンも、だらだらと試合を追っていく展開ではなく、アクション映画のような感じも受けました。野球のルールを知らない人がみたら、また違った感想かもしれません。ぜひ感想を聞いてみたいです。機会があればぜひご覧になってみてください。

追記。試合の場面では、1度あーっと声がでて、3度泣きました。

参考資料:
映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』公式サイト

映画.com KANO 1931海の向こうの甲子園 : 作品情報