【コラム】 映画レビュー 「ファーザーズ」

第26回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~ (2017年7月8日~17日開催)

今年は、上映作品、全作品を鑑賞(完鑑賞)してきました! 感想をアップします。

ファーザーズ
英題:Fathers
監督:パラトポル・ミンポーンピチット
2016|タイ|96分|タイ語
★日本初上映
協賛:LGBTファイナンス(ウェルズ・ファーゴ証券株式会社/J.P.モルガン/シティ/野村證券株式会社/バークレイズ/バンクオブアメリカ・メリルリンチ/ブラックロック・ジャパン株式会社/ブルームバーグ エル・ピー/みずほフィナンシャルグループ/モルガン・スタンレー/UBSグループ)

タイの映画です。サイドカー付きのスクーターで、お父さん二人が子どもを学校に送る冒頭のシーンは、他の子どもたちではないけれど、見ている方もハッピーになれる、とてもいいシーンでしたね。
学校の友だちにはお母さんとお父さんがいる。でも自分にはお父さんが二人いて、お母さんがいない。 だからブットはお母さんのことを知りたい。 その気持ちは、決してお父さんたちを否定しているものではなかったと思うのですが、養子縁組をしている方のお父さん(同性婚法制化前で親権はひとりにしかない)は、そんなブットの言動や世間や児童権利保護団体とのやりとりに疲れ自信を失い不安にかられ、次第に家族がバラバラになっていく。ここでぶれずに引っ張っていくのがもう一人のお父さん。ブット同様に子ども扱いされていたけれど、ハートが強いってチカラになるわ。

授業参観でも、夏休みの海辺でも、社会でも、少数派はむしろ目立ち、時にさらされる。でもそこでぶれる事なく、手を離さず、 強いハートで繋がっていこう。そのメッセージは子どものいるゲイカップルだけでなく、どんな小数派にも伝わる大切なメッセージだと思いました。「いい映画」です。