【コラム10号】「偉人と悪童」

web gossip 新聞 第10号~2017年7月配信

「偉人と悪童」

オーストラリアでは、日本と同様に同性婚が今だ法制化されていません。 しかし、カンタスなど一部の企業や経営者は同性婚の法制化を支持する立場を明確に表明しています。

今年の5月、70年代の「テニスの偉人」 マーガレット・コートが、同性婚支持を表明しているカンタス航空を、できる限り使わないと発言しました。 それに対して現役プレーヤーのアンディ・マレーやサマンサ・ストーサー、御大ナブラチロワさんや他の選手もマーガレット・コートの発言に対して批判的な意見を述べています。

全豪オープンが開催されるスタジアムコートには、この「偉人」にちなんで「マーガレット・コート・アリーナ」の名前がつけられているため、もはや相応しくない、名称を変えるべきではないか、そして次回の全豪オープン開催時になにか抗議活動を、という意見も出ています。

ここで登場するのが、こちらも御大「悪童」ジョン・マッケンローで、このマーガレット・コートに対して痛快なビデオメッセージを送っています。

「スタジアムコートの名前を変える? いや、そのままキープさ。 そしてオーストラリアで同性婚が法制化されたあかつきには、いままで見たこともない規模の同性結婚式を主催するように、ダチのエルトン・ジョンに連絡するぜ! 場所はもちろん「マーガレット・コート・アリーナ」さ!」(超訳 gossip)と息巻いています。 そうだ、いいぞ、マッケンロー。

そして、マーガレット・コートのこちらの発言「テニス界はレズビアンだらけ。」に対しては、「3つの考え方がある。その1。 それは本当のことだ。 それがなんだってーの! その2。それは本当のことではない。だったらどうなんだよ! その3。 半分は本当のこと。だからそんなことは関係ねーっつうの!」と、口から出る悪い言葉を消音されながらも、まっとうな意見を述べてくださっています。 ありがとう、マッケンロー。

もちろん、マッケンローにはいろいろ問題発言もあるし、これはマーガレット・コートとの個人的な関係が影響しているかもしれない。でも、こうして「自分とは関係ないこと」に対して、「それは間違っている。自分の意見はこうだ」と、はっきり発言したり、そのために(頼まれてもいないのに)自ら進んで行動することは、それが誰であっても、こころに「なにか」を持っている人だと思って感じています。 その「なにか」は正義感とか、信念とか、社会的であることとか、どれも近いが、文字にするとちょっと違う。それは生まれ持ったなにかであり、培うこともできるなにかであり、でも失ってしまいがちなものである。だからいつも手元にあるように気をつけていないと、自分がいたい場所からずれてしまう気がしています。だってそれはとても大事なものだから。

自分と違うということを認めないことは間違っているし、結局は、自分がされて嫌なことは人にするんじゃねーっつうの、って、マッケンローでなくてもそう思うはず。あとはそれを行動するだけ。

では、次回もお楽しみに。
タキタリエ

参考資料:
こちらの動画をぜひ。John McEnroe to Margaret Court: You cannot be serious with these homophobic comments
http://wapo.st/2qY4zB8?tid=ss_tw&utm_term=.97196faf8c69

マーガレット・コートが同性婚促進に反対し、カンタスを避けると発言 – http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20170526/The_tennis_daily_23892.html

マレーや他の選手が、同性婚に反対するマーガレット・コートのスタンスに異議 – http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20170601/The_tennis_daily_24072.html

そんなマッケンローは最近はこんな発言も。 「セリーナ、マッケンローに「プライバシー尊重して」」 https://www.cnn.co.jp/showbiz/35103452.html

— English —

Australian “tennis legend” Margaret Court, currently Christian minister, has announced that she will not fly Qantas Airlines because the company supports same-sex marriage. This comment was strongly and widely criticized (of course), especially because the name of the the stadium court where Australian Open is held has been renamed as “Margaret Court Arena” in 2012.

Some people are suggesting to change the name of the court, and act against the comment during next Australian Open.

Now John McEnroe, “Superbrat” joins the match. He says “Keep the name, and when same-sex marriage become legal in Australia, I will call my good friend Elton John to host a mass same-sex wedding ceremony, at Margaret Court Arena! ” Good boy, JM.

Margaret Court also mentioned “tennis is full of lesbians”, and McEnroe basically said (“actually said” is not known with too many beeps, you know why) “if that is true, if that is not true, if that is half true, who cares and who should care.”

We know this “superbrat” does have attitude problem, but on this one, i wish we have more people like him, who can speak up against what you think is wrong.

Being quiet can be safe, but it can hurt people and it can hurt yourself. Simply put, it is always “Treat others the way you want to be treated.” as we all learned when we were child. Very simple.

Thank you for reading.
Rie Takita

ref: John McEnroe to Margaret Court: You cannot be serious with these homophobic comments
http://wapo.st/2qY4zB8?tid=ss_tw&utm_term=.97196faf8c69