【コラム5号】「LGBT成人式」で話した経験

web gossip 新聞 第5号 2017年2月配信(column in English, too! )

「LGBT成人式」で話した経験

1月15日、「LGBT成人式」(主催:特定非営利活動法人ReBit)が東京で開催され、新成人の皆さんに向けて、「ありのままで未来を描く日」をテーマにお話しをしてきました。
「LGBT成人式」とは:
「成りたい人になる(=成人)」ための決意をし、その一歩を踏み出す“あなた”の節目の日。
「ありのままの自分」を誇り、自分のしたい姿で祝福されることで、「成りたい人」への一歩を踏み出してほしいとの想いから、2011年度より毎年開催。
対象者の年齢・セクシュアリティ不問とし、LGBT当事者やその友人・家族など、1歳~80代まで幅広い層が参加しています。

2011年度より、北海道・岩手・石川・長野・埼玉・東京・静岡・愛知・大阪・鳥取・愛媛・福岡・長崎の13地域で計38回開催してきた、日本最大級のLGBT若者向けエンパワメントイベント。
世田谷区、世田谷区教育委員会の後援、全国50団体以上からの賛同を頂き、報道回数は約100回。5年間での参加人数は約4000名。 (公式サイトより)

と、あるように、対象年齢は20歳にこだわらず、晴れ着を着たい人や、自分の好きな服を着たい人など、いろいろな気持ちの人たちが参加をするイベントです。

遠い記憶を手繰りつつ、私自身が20歳の成人の日をどのように過ごしていたかを思い出してみると、当時の私は、「ヘアメイクをし、おしゃれをして親兄弟や人前に出ること」 は、「人目にさらされ笑われ恥ずかしい気持ちになること」以外のなにものでもありませんでした。 なので、成人式のイベントに参加をしたり、記念撮影をしたり、友人たちと集まることもした記憶がありません。
だからといって、その日がさみしくつらい日だった記憶は一切なく、普段通りに自分のしたいこと、バイクに乗ったり映画館に行ったりしていたのではないかと思っています。

そして2017年1月15日。東京都世田谷区で開催された「2016年度LGBT成人式」に向かう私は、自分で納得した服を着て、パートナーにメイクをしてもらい、「新成人への辞」の原稿を持ち、少しだけ緊張して、たくさんの人たちの前に立ちました。

gossipを始めてから今までに経験したこと、そしてひとりのおとなとして若い方たちに伝えたいこと、そのふたつを交えて「自分未来に近づくためには、」というお話しをしたのですが、いつか参加者のどなたかが「そういえば、LGBT成人式で聞いた話でさ、」 と私の話を思い出してくださることがあれば、それはとてもうれしいことです。

いろいろな方たちから直接いただいた感想を励みに、これからも形にとらわれず、私の経験や思っていることをお伝えしていきたいと思っています。
タキタリエ

<English>

Last month, i had a great opportunity to give a speech at “LGBT seijin-shiki”.

“LGBT seijin-shiki” is an event to celebrate any age of LGBT people, their family and friends, wearing the best attire of their own.

It started in Tokyo 6 years ago, and now it is held in 13 places throughout Japan.

When i recall my 20-years-old era, putting on make-up and wearing kimono or dress or any stylish clothes were tremendously embarrassing things that i really wanted to avoid in any occasion. I did not even want to stand in front of my parent or a sister.
Therefore I spent the day without attending any ceremonies or parties on my seijin-shiki. Instead, I probably rode my motorcycle or went to a small movie theater as usual by myself.

Spending the day like that, was i sad or unhappy or both? No, not really. (i thought) For me it was just another weekend. (i thought)

And now in 2017, i was asked to make a speech at “LGBT seijin-shiki”. I stood in front of many people, with the clothes that i had chosen, and a make-up that my partner had put for me. I was a bit nervous but i was not alone.

I spoke from my experience at “gossip”, and also from my experience as one adult living in Japan. I hope when someone feels unsure or powerless, that person will remember a small piece of my speech.

I did not expect that many of good feedback from participants, guests. It became one of my unforgettable precious days.

Still there are many things that I would like to tell, especially to young people. I will continue saying my opinions on various occasion, sharing my experiences.
Thank you,
Rie Takita