【コラム4号】「自ら運転することを選んだお人形」

web gossip 新聞 第4号~2016年1月配信

「自ら運転することを選んだお人形」

今年最後のコラムは “Awesome ad proves there’s no such thing as girl toys and boy toys”「素晴らしい広告が、おもちゃに女の子用と男の子用の区別は必要ないことを証明する」という記事で知った、アウディの広告をご紹介します。

自動車メーカー アウディのスペインが制作した、この広告のタイトルは “La muneca que eligio conducir”(自分で運転することを選んだお人形)で、Audi SpainのYouTubeチャンネルでも公開されています。

深夜のおもちゃ売り場。 ドレスを着た女の子のお人形が、自分が乗っている動力のない車を動かそうとあれこれしている間に車輪が外れてしまう。偶然目を向けた向かいの棚には自分で動かせる車がたくさん見える!店内飾り用の電源ケーブルを、あ~ああ~のターザンの用に使い、向かいの棚に飛び移り、彼女が選んだ車はかっこいいブルーのアウディ。 颯爽と乗り込み、売場(=街)を疾走する。途中、ステキなお兄さんがお茶を飲んでいたり、踏切ではなぜか汽車に続いてユニコーンが横切ったり、他の車とレースになったり、時間を忘れて運転に夢中になっていると、店内が明るくなり、おもちゃ売り場にはクリスマスのプレゼントを探すお客さんたちが入ってくる。

売場の通路に、ピンクのドレスを着たお人形が運転席に座っている青い車のおもちゃが落ちている。子ども(男子)が拾い、これが欲しいと親に言うと、親は “But darling, they don’t go together, do they?” (あら、変な組み合わせじゃないの。)」、とお人形を棚に戻し、車だけを子どもに渡します。 が、しかし。 子どもはドレスのお人形を取りに棚に戻り、車とお人形の両方を手にして、満面の笑顔で親の元に向かいます。

そこでアウディからのメッセージ。”Because playing, like driving, should not be influenced by gender stereotyping. Let’s change the game this Christmas” (遊びとは、車の運転と同様に、ジェンダーステレオタイプ(男女をめぐる固定観念)に影響されるべきではありません。今年のクリスマスは今までと考え方を変えてみませんか。」

なんてステキな広告なのでしょう。

ほんとうに、固定観念に囚われているのはいつも、おとな側ですね。自分はそうではない、と思っていればいるほど、油断をせずに過ごしていきたいです。この子どものように、シンプルに考え、行動したい。

そして、この広告を見たからといって、すべての人が自力で車を運転をしなければいけないことはなく、青でもピンクでもどんな色が好きでもよくて、バービーでもユニコーンでもGIジョーでも(古い)、どんなお人形が欲しくてもいいと思う。

おもちゃ売り場はもちろんのこと、どんな
売場やどんな場所でも、トイレでも、売り手が買い手の立つ場所を決めるのではなく、買い手側が決めることができるようになれば、双方の動きがシンプルになると信じています。

では、よい年末年始を。
今年もほんとうにありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

記事: http://www.huffingtonpost.com/entry/audi-ad-proves-theres-no-such-thing-as-girls-toys-and-boys-toys_us_585d42a2e4b0eb586486105a?ncid=engmodushpmg00000004
動画: https://youtu.be/V-siux-rWQM
(日本語への翻訳はすべてgossipによる超訳です)

タキタリエ