【コラム1号】映画「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」

web gossip 新聞 第1号~2016年10月配信

『映画「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」は見る人の意識を確実に変えることができる映画です。』

映画.comより。『第80回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した実話を劇映画化。20年以上にわたり刑事として働くローレルは、ステイシーという若い女性と出会い、恋に落ちる。2人は徐々に関係を築き、一緒に暮らし始めるが、ローレルが病に冒されていることが発覚する。宣告された余命はわずか半年。自分が いなくなった後も、ステイシーに遺族年金が受け取れるよう、ローレルは郡に申請するが、同性のパートナー同士ということで、法的に認められなかった。病と闘いながら、権利を求めて闘うローレルの訴えは、やがて社会的な運動へと拡大していく。』

機会をいただいて、今年11月公開の映画「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」(原題 Freeheld)を鑑賞してきました。
主演はジュリアン・ムーアさんと、この映画にプロデューサーとしても参加しているエレン・ペイジ。
音楽は、マイリー・サイラスの “Hands of Love” が使われていて、邦題「ハンズ・オブ・ラヴ」はここから取ったのですね。 「In the hands of love we carry on stronger than we started」とてもいい歌詞。 エレンの番組でマイリー・サイラスが歌う動画もでているのでぜひ探してみてください。そして映画の終わりに流れるクレジットにJohnny Marr の名前を見つけました。The Smith。Marrさんたら映画音楽にも関わっているのですね。ありがとうございます。

映画の長さは103分。 安心して鑑賞できる長さでコンパクトにまとまっていると思ったのですが、ふたりが愛を育んでいく過程の描写がシンプルすぎでは、という意見を聞いて、なるほどそうかもと思いました。 それは私が映画『チョコレートドーナツ』を見たときの感想と同じで、時系列に描かれている映画で、映画のテーマがふたりの出会いの後の出来事だと、そうなることが多いのかしら。。

「ふたりの関係を丁寧に描いてほしい」と感じる気持ちは、例えば学生同士や高齢カップル、年齢差のある場合や、相手が外国人、ハンディキャップのあるひと同士やある人との場合など、”多くの少数派”が感じていることではないでしょうか。

『多くの少数派』。現実にはいろいろな ”少数派”がいて、そこに属する人たちはとても多い。でも街や社会でその人たちの存在が見える場所は、案外限られているから 『一般の人たち』にとって『多数の少数派』はいつまでたっても『接点のない少数派』のままなのかもしれない。

そして、この映画で、主人公が最後までこだわり続けた言葉「ただ平等な権利が欲しいだけ」。この言葉に誰がどの理由でノーと言えるのでしょうか。

劇場公開は11月26日。登場人物の気持ちや意見の移り変わりはとても現実的。その中に、にやっとしたり、ぷっと笑えるとてもいいセリフやシーンもたくさんあって、ハンカチよりはタオル(バスタオルの人もいるらしい)を忘れない方がいいと思います。

ではまた次回に。
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