【コラム30】「おかしいですか。」/ 「Something Wrong?」 | web gossip

【コラム30】「おかしいですか。」/ 「Something Wrong?」

gossip ニュースレター vol.30/2015 2月号

「おかしいですか。」

2月15日に放映された、日本テレビ系列「NNNドキュメント」『家族のカタチ – 女だった私が、パパになる。』を見ました。

番組詳細は『待望の子供を妊娠した澤岻(たくし)さん夫妻。だが夫・良心(りょうと)さんと子供との間に血の繋がりはない。良心さんは元女性。性同一性障害で性別を変更した後、妻・さおりさんと結婚。匿名の精子提供による人工授精(非配偶者間人工授精・ AID)を受けた。今、生殖医療の進歩により、家族のカタチが変わり始めている。「子供が欲しい」という願いが叶う一方、医療がどこまで生命の操作をして いいのかという批判もある。AIDで生まれた子供たちが、遺伝子上の父親を知りたいという動きもでてきている。しかし澤岻さん夫婦は子供にも周囲にも告知 して生きていくと決め、自宅出産に挑む。血の繋がりをこえて家族になる姿に密着。家族とは、親子とは何なのか?』

良心さんと、お母さん、パートナー、生まれてきた赤ちゃんの三世代にわたる関係が描かれていて、タイトルにあるように「家族のカタチ」の「カタチ」は「形」ではなく「カタチ」がいいなと思いました。もちろん重いVS軽いではなく、カタカナだと敷居、否、ハードルが低いような気がしませんか。

パートナー/夫婦間や養子の関係では ”血” のつながりはないけれど「家族」であり、”血”がつながっている親子や兄弟姉妹でも「家族感」が希薄な関係はある。私の周辺でも、”血”のつながりは重要ではないなと思うことは多々あります。

地元で美容室を経営している、良心さんのお母さんはインタビューでこう答えます。
『そういう状況で子どもをつくって、マスコミにも自分たちを明け裸にしてきて生きている訳だから。いいことだけではないかもしれないし、バッシングとかも、いろんなことがあるかもしれない。私も、店の中でいろんな方がいらっしゃいますから。それぞれです。覚悟の上だと思いますから、それを見守ってあげるだけだと思ってます。おかしいですか。』

“おかしいですか”

今までいろいろな場面で何度も私のあたまに浮かび、口にもしてきた言葉を、思いがけず耳にして、私はやや怯みました。個人的に問われた気になったからか、自分がその言葉を発してきた場面、「こどものくせに、おとななんだから、女なんだから、経験がないのに、だって普通はそうじゃないから。」という言葉と闘ってきた(?)場面があたまに浮かんだから、かもしれません。

良心さんのお母さんは、私と違って、自分自身のことではなく、自分の家族のことについて『おかしいですか』と問うています。何度も何度も同じ質問を受け、何度も何度も丁寧に答えてきたんだろうな、と想像します。「全てを受け入れて見守る。それが家族。」と言い切る人だから、その家族のことを「おかしいですか」と社会に問えるのでしょうね。

すべてを受け入れ、見守りたいと思えるひと。すべてを受け入れ、見守ってくれているひと。私もそんな人を大切にしていきたい。

感想というより、感じたことをつらつら書きました。この番組の再放送がもしあれば、ぜひご覧になってみてください。

参考資料: NNNドキュメント’15 http://www.ntv.co.jp/document/

「Something Wrong?」

I watched a documentary about a man who was born as a woman, changed his sex to a man (Gender Identity Disorder, GID), got married and had a baby with AID (Artificial Insemination by Donor) . He is surrounded by good and understanding family members, his mother and his wife.
The program is mainly about his life and it briefly refers to a discussion on AID, “ethically” and “children’s right to know their father” The family decided to tell the truth to their child and people around them. After watching, you may think about a meaning of a “family” and “ties of blood”, what is “parent and child” like i did.

The guy’s name is Ryoto Takushi, and we see three generations of Ryoto’s family – his mother, his wife, and a newborn baby.

His mother and Ryoto are “blood-related” and so are his wife and a baby. Ryoto and his wife are not blood-related, and not with a baby either. Watching how he loves his family and how he is loved by his family, i am sure that many people reconsidered the meaning of Family.

Being asked about Ryoto, his mother says “Ryoto and his wife may face some tough situation, as they have been openly talking to the press about his/their life. They may become a target of abuse but they decided to live their life like that, so i can only support them. Something wrong about this?”

“Something wrong about it?” the mother said. It is the same phrase that i have been saying whenever people try to stop me from doing something new. Some people are so good at discouraging other people as we all know. If you are a child, young, woman, man, inexperienced, old, aged, etc, etc. Anything can be “unusual” for those discouraging-loving people.

Ryoto’s mother also says “Family is what you accept and support”. Simple but so true. The “ties of blood” does not come first. Someone you accept and support, and someone who accepts you and supports you.
I want to cherish this kind of relationship.

Thank you for reading,
Rie Takita

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