【コラム29】「お寺おやつクラブ」/「Role of Temples」 | web gossip

【コラム29】「お寺おやつクラブ」/「Role of Temples」

gossip ニュースレター vol.29/2015 1月号

「お寺おやつクラブ」

“ヒガンとシガンを結ぶ仏教ウェブマガジン『彼岸寺|超宗派仏教徒によるインターネット寺院』は、『仏教なう』、『木魚でメサイヤ』など、ファンキーな ワードが目を引くサイトではあります。 が、『今、わたしたちはどこに生きているのだろう。そして、 これから受け継いでいくべき ほんとうに大切なものはなんだろう。こりかたまった仏教をときほぐし、今に生きる仏教へと再編集する、まったく新しい場です。』とあるように、内容はマジメな(当たり前ですね)ウェブマガジンです。

その「彼岸寺」の活動のひとつに「お寺おやつクラブ」という活動があります。

「お寺おやつクラブ」は『お寺にお供えされるお菓子や果物などの「おそなえもの」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、様々な事情により貧困生活を送る母子家庭へ、おやつとして「おすそわけ」する。』という活動で(送料は送り手のお寺/個人が負担)、現在、賛同寺院は関西を中心に約80。
お供え物の箱は 小分けし、おやつに限らず、果物や野菜やお米などの生もの、洗剤やタオルなどの日用品も対象で、協力団体の「大阪子どもの貧困アクショングループ」は、活動の発端でもあり、お寺さんは荷物を送る際に「お母さんへの便り」というメッセージを同封します。

「生活必需品ではない、果物やお菓子などを分けてもらえること」が、小さな子どものいる家庭にとってとても助かることだということは、容易に理解できるし、お寺にはお菓子や果物がたくさん集まっていそうだし(想像含)この「お寺おやつクラブ」は、いい仕組みの活動だなあ、と思います。

私が興味を持ったのは、この彼岸寺が「お寺おやつクラブ」の事務局にもなっていて、母子家庭と実際のお寺を繋いでいる点です。

(1)送る側であるお寺は、「お寺おやつクラブ事務局」に都度、配送報告をする。それによって、支援先の管理や量や頻度などの活動記録が残り、問題が見つけやすくなる。

(2)送る側に、梱包・発送の様子をSNSなどでの発信を依頼している。それによって、送る側と受け取る側の双方に情報が届き、新たな支援に発展する。

(3)送る側のために、発送手順を写真入りで説明している。

(4)送る側へ、近隣寺院を誘っての共同発送を推進している。それによって、おやつの種類も増え、発送も継続しやすくなる。

なるほど、具体的な説明は説得力があると思いませんか。送る側へのサポートを充実させているだけでなく、発送手順の説明をした後に、『発送手順は以上です。なにか特別なことをしているわけではないことがお分かりいただけたと思います。これなら法務の合間に梱包・発送することも可能ですし、』と、軽々と言い切っている。 くーっ。かっこいい。(不謹慎か。でも本当に。)

宗派に関係なく、お寺さんがする支援は、自治体がする支援とはちょっと違う気がします。『仏さまからの「おさがり」』をいただくのだから、受け取る側も少し気が楽というか。私は片親育ちでしたが、私の親だったらどうしていたか、ちょっと考えてみています。

どんなグループもそうですが、「母子家庭」もこんな人たち、と一つにくくることはできません。支援団体や自治体と関わっていける家庭、様々な理由でそれは難しい家庭、お寺とはいえ他者と関わり合いたくない(住所を知られたくない等の)事情のある家庭、様々だと思います。

広い角度から複数の支援が広まれば、その支援が届く範囲も広がっていきます。当事者以外の、お寺さん関係者でも母子家庭でもない、周辺の多くの人たちが、いかにこうした活動を広め、(邪魔することなく、ちゃちゃいれることなく、)応援していけたらいいなと思い、このコラムを書きました。

支援活動しているひとだって、自分が応援されていることを知ったら、きっとうれしいし、もっとチカラが入りますよね。いい循環。

では、次回もお楽しみに。
タキタリエ

参考資料;『彼岸寺|超宗派仏教徒によるインターネット寺院』http://www.higan.net/
お寺おやつクラブ | 彼岸寺 http://www.higan.net/oyatsu.html?utm_source=top&utm_medium=old102
大阪子どもの貧困アクショングループ http://cpao0524.org/wp/

– English –

「Role of Temples」

Web magazine ” Higan Temple – Internet Temple by all Buddhist sect” is a very unique web magazine, which provides various information about Buddhism, temples, columns and events. It also plays an same active role as actual Buddhist temples, in regard to supporting local community.

One of their activities that i thought interesting is called “o-tera-oyatsu-club, Temple Snack Club”.
When temples receive offerings from people, they treat the offerings as gift from Buddha, and so they can provide those sweets or fruits to single parent families who have difficulties in making a living.
Temples are in charge of packing, sending, writing a small message to families (called “Letter to Mother”), and making a report to Higan Temple Office each time they send “o-yatsu” out to those families.

This virtual Higan Temple is asking actual temples to assent this activity and currently 80 temples have joined this Club.(mainly Osaka area, spreading to wider area.)

It is understandable that buying sweets or fruits for their kids is not a must when you don’t have enough money. And Buddha must be happy to give those offerings away to people who needs them.

Their web site has a very detail packing procedure for those who is interested in joining the activity, and they encourage the use of SNS so that the information reaches to both sides, temples and mothers.

With procedures and suggestions, Higan Temple writes “as you saw, what we are doing is nothing special, you should be able to find the time for this activity during the day, without affecting the daily task.” How cool!

There are various types of families. Families who can reach those support, who chooses not to, or who have no choice to stay away as they need to hide from security reasons.

When we have various supporting activities, people in various situation will be helped and saved. What can we do to support them? I think one is to support the supporters. Be an ally and spread the activity, show appreciation to supportive people, temples in this case.

Anyone will be happier when their action is well acknowledged, and if that happiness leads to further action, it is a good loop of a good action.

Hope I will always be a part of this loop.
Thank you for reading,
Rie Takita

スポンサーリンク
広告s
広告s