【コラム28】「一緒に行こう運動」/「# i ll ride with you」 | web gossip

【コラム28】「一緒に行こう運動」/「# i ll ride with you」

gossip ニュースレター vol.28/2014 12月末配信

「一緒に行こう運動 # i ll ride with you」

深夜にラジオを聞いていたら、シドニーから始まったある運動について紹介していました。

『オーストラリア・シドニーのカフェで起きた立てこもり事件の容疑者が、イスラム教過激組織「イスラム国」への支持を表明していたことを受け、電車に乗っていたムスリム女性が、信者の目印となるヘジャブ(頭を覆うスカーフ)を外したのを車内の女性が見つけ、「私があなたと一緒に歩きましょう」と声をかけた。一連の出来事をフェイスブックに投稿したところ、別の女性が「公共交通機関などでムスリムと同行して(差別や危害から)守ろう」という意味のハッシュタグ(#illridewithyou)をツイートに付けて運動を広げることを提案。この提案に多くの人が共感、運動は世界各国に広がる。』

声をかけた女性の勇気と、声をかけられた人の驚きと嬉しい気持ちを察して、遠地ここ東京で何も関わっていない私も、嬉しくてぐっときて、同時にこのハッシュタグを使った運動に発展した “一連の動き” に、とても興味をひかれました。

ハッシュタグ #illridewithyou は、”I will ride with you = 一緒に行きましょう(同行しますよ)、の意味で、ある宗教の信者の目印や民族衣装を着用していることで、公共交通機関の利用に不安を感じる人たちに対して、例えば「373番のバスに乗る人は、いつも通り宗教的な服装で。私が一緒に乗るから安心してください。時間は@で連絡して。」などとSNSに書き込み、「一緒行きましょう」と伝えて=申し出ているのです。

信号を渡りきれなさそうな年配者がいたら(クラクションを鳴らしそうな車を睨みつけつつ)歩調を合わせてゆっくり横断歩道を渡るとか、階段などで困っていそうな人に手伝いの声をかけるとか、100%いつもはできないけれど、個人的に心がけていることはいくつかあります。でも、私のしていることは困っている人たちとの偶然の出会いに頼っているので、私が「お役にたてる」頻度はそんなには多くはありません。

その点、この『一緒に行くよ運動(超訳gossip)』は、事前に自分の予定と場所を伝えることで、必要としている人と効率よく出会える。

こうした運動に対しては「なにかあったら責任を取れるのか」「申し出たその人もターゲットになるのでは」という “心配コメント” がつきやすいご時世ではありますが、『責任を取れなければ、行動すべきではない』という考えにとらわれすぎると、できることはとても限られます。
万が一、二人一緒に車内でからまれてしまったら、大きな声で周りの人や員/駅警備員に助けを呼んだり、アタマと心を使えばいろいろできるのではないでしょうか。

と、書いたところで、実際、このハッシュタグのついた投稿を探してみたら、多くの投稿はこのハッシュタグの説明や、こんな運動を見つけたよという投稿で、本来の “目的” である『一緒に行くよ運動』として使われている投稿はほとんど見えない状況でした。シドニーの小さな出来事が、このように世界的に広がれば広がるほど、ハッシュタグを使ってこの運動を紹介する人が増え、本来の使い方が見えなくなっているとは。多くの人はこのハッシュタグの使い方を間違っている!紹介するだけなら、ハッシュタグを使う添付は必要なのか!と一瞬、つい批判的に思ってしまったのです。が、しかし。そうではないことに気づきました。

このハッシュタグがこうして広まっているおかげで、”ヘジャブ” を外す人が感じた恐怖を想像し、一緒に歩こうと申し出る人の存在を知り、自分だったらどんな状況でどう行動するかな、とまで考えたのです。

だすると、ハッシュタグの “正しい” 使い方を問うよりも、この運動を拡散することで、その恐怖と安心を自分のこととして捉える人が増えていった方がはるかにいいのではないか。シドニーのローカル電車で発せられたひと言が、時間をおかずに東京にいる私のSNSのタイムラインに表示され、そこで感じたことを今、日本語で文章にしている。改めてSNSのいい使い方の例だなあ、と思いました。

『いいこと』に触れたら、そこで流れを止めずに誰かに伝えていけば、常に『いいこと』がどこかで流れていることになる。そして、たくさんの『いいこと』が流れていれば、『いいこと』に触れる機会もぐっとと増える。増えることで増えていく。『いいこと』尽くめですね!

では、今年一年、ありがとうございました。来年も精進いたします。ご来店をお待ちしています!
タキタリエ

参考資料:
Hostage siege: Australians stand up to Islamophobia with #illridewithyou
http://www.cnn.com/2014/12/15/world/asia/australia-hostage-illridewithyou/index.html?sr=sharebar_twitter

Sydney siege aftermath: #illridewithyou shows the healing power of the hashtag
http://www.smh.com.au/nsw/sydney-siege-aftermath-illridewithyou-shows-the-healing-power-of-the-hashtag-20141217-1294i2.html

シドニー立てこもり:イスラム教徒を危害から守ろう--SNSで「一緒に乗るわ」運動広がる – 毎日新聞
http://mainichi.jp/feature/news/20141216mog00m030007000c.html

「一緒に乗ろう」イスラムとの共存呼び掛け シドニー立てこもり事件受け
http://www.cnn.co.jp/tech/35057979.html

– English –

「#illridewithyou」

When I learned about this “#illridewithyou” action, i could not help imagining how this Muslin woman felt when someone offered her to help and accompany her. I am sure many people, including myself, have same kind of experiences when became sick in a train.

This action, which one conversation in a local Sydney train have spread globally so quickly, interested me a lot.

When i see some elders crossing the crosswalk (most of the times very slowly), or see someone with a stroller at the stairs, i try to offer some small help to them. But this action done in Sydney is not like this.

In my case, i can only be of a help for someone when i happen to be there, at the crossing or at stairs. But what was done in Sydney is that they openly offer help mentioning the place and the time to some unknown persons who needs help. it is not a passive action, but 100% a positive action.

The person offering help will take that bus or that train even if nobody responds to her. Even if nothing happens, it bothers nobody.

Some may say “What if something happens to that Muslim woman, can you take responsibility?? OR you, yourself can be in trouble.”

But if you think that you should only act when you can take responsibility, there are not many things that you can do. Plus the flow of a good thinking halt there and we lose a chance to make a change.

I was curious to see the posts made with that hashtag, so i searched them on twitter. Surprisingly most of what i found were introduction of this action and not help-offering” tweets. hmm, this is not good. People are not using this hashtag “correctly”, i thought.

BUT. i had a second thought. Thinking about how this action started in Sydney, their aim was to protect certain group of people. So if this action is widely known like this because of this hashtag, it must have been a “good way” for them to use this hashtag like this.

One small action started somewhere out there suddenly showed on my timeline and now i am one of them who spread this action. Good example of a good usage of SNS, no ? I hope we can keep this good flow and surrounded by happy feelings, especially at this time of the year.

Happy holidays and happy new year to you all.
Thank you for reading this newsletter, and see you at gossip soon!
Rie Takita

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